[あ]


アーカイブ [archive]

一つのデータを外部ディスクにセーブする場合に、データ量が多い場合で複数のディスクが必要になってしまう場合の保存形式で、そのデータを1つにまとめたり圧縮されたファイルのこと。


アーキテクチャー [architecture]

「アーキテクト」は元来「建築」の意味であるが、アーキテクチャーはコンピュータや電子楽器など電子機器のシステムのハードウェアやソフトウェアの基本的な考え方や構成を意味する。


アクセス [access]

一般的には、あるメディアに接続して「データをやり取りする」こと。コンピュータでは、フロッピーディスクやハードディスクなどからデータを読み取ることを指す。また、インターネットなどのネットワークに接続して情報の受け渡しを行うことも言う。


アドレス [address]

テープ上に書き込まれた時間のデータ。または、その任意のポイント。


アナログ [analog]

連続して変化することを意味し、録音の世界では、従来からのオープンテープやカセットテープによる磁気テープ録音を意味する。⇒デジタル。


アプリケーション [application]

ワープロソフト、表計算ソフト、グラフィックソフト、ゲームなど、目的に応じて使う専用プログラムやソフトのこと。オペレーティングシステム参照。


アルゴリズム [algorithm]

プログラム設計上の作業の規則や手順の意味。


アンサンブル [ensemble]

コーラス効果を組み合わせ、より複雑な音の揺らぎを作るエフェクター。シンセサイザーなどに組み込まれ、ストリングスなどの音色を作る時に多用される。コーラス参照。


アンバランス接続 [unbalance connection ]

2本の導線を持つケーブルで接続されること。1本がホット(信号)で、もう1本がグランド(アース)となっている。バランス接続に比べコストが節約できるが、レベルの低い信号にハムノイズが乗りやすいという欠点を持つ。不平衡接続。=アンバラ。⇒バランス接続。


アンプシミュレーター [amp simulator]

主にギターなどをラインでレコーディングしたりする時に活用するエフェクター。ギターアンプなどの特性をDSP技術を使ってシミュレートする。


アンビエンス [ambience]

周囲、環境という意味。ホールやスタジオ、部屋など音場の響きそのものを指す。


[い]


イーサネット [ethernet]

ワークステーションなどで使われる汎用の高速ネットワーク。


イコライザー [equalizer]

オーディオの周波数特性を加工する機器。グラフィックイコライザー及びパラメトリックイコライザー参照。=等化器、EQ。


イニシャライズ [initialize]

その機器の設定を、ある所定の標準値に戻すこと。=初期化、ディフォルト設定、フォーマット。


イベント [event]

デジタルレコーダー等では、録音結果を記憶する場合のメモリーの最小単位。また、シーケンサー等で演奏/制御データの一つ一つのことをいう。


インクリメント [increment]

増加という意味。コンピュータ関連では、何らかのカウンタを1だけ増加させることを指してこう呼ぶ。


インサート [insert]

(1)ハードディスクレコーダー等の編集機能で、指定した時間に空白(無音部分)や別な場所の録音データを挿入すること。
(2)ミキサーの機能で、特定のチャンネルに個別の外部のエフェクターを接続できるように設けられた入出力端子のこと。ステレオフォンジャックを使用して一つの端子で入出力を賄うものが多い。


インストール [install]

ハードウェア/ソフトウェアを組み込むこと。例えば、拡張カードをシステムに追加したり、OSやアプリケーションなどの新しいソフトウェアをシステムに組み込むこと。


インターナル [internal]

その機器の持つ内部クロックデータやフォーマットで動作すること。=自走。⇒エクスターナル。


インターリーブ [interleave]

メモリーやディスクのアクセスを早くするための手法で、あえて連続した領域を使用しない方法。


インピーダンス [impedance]

交流に対する抵抗値のことで、一般的には信号等の入出力に関する付加抵抗値のこと。オーム単位で示される。


[う]


[え]


エキサイター [exciter]

高域の倍音を強調することによって音にメリハリをつけ、前面に出てくるような効果を作り出すエフェクター。音色や音量バランスは変えず、音の輪郭をはっきりしたい場合に使う。


エクスターナル [external]

外部機器からのデータに従って動作すること。⇒インターナル。


エクスプローラ [explorer]

Windowsでファイルやフォルダの管理をするためのソフトウェア。スタートメニューの「プログラム」の中にあり、ウィンドウの左側にドライブやフォルダがツリー表示され、個々のファイルやフォルダが全体のどの辺りにあるのかが視覚的に分かるようになっている。


エディット [edit]

元のデータを変更すること。編集すること。


エミュレーション [emulation]

他の機器の動作を代替して、同じように動作させること/すること。


エラー補正 [error cprrect]

記録されているデータを呼び出す時に、ドロップアウトなどが原因で十分に呼び出せない場合、その欠損したデータの前後のデータからある計算方式に従って逆算し、そのデータを復帰させること。記録する際に補正のためにデータも同時に記録される。


エンファシス [emphasis]

A/D変換前に高域をブーストすることでS/Nを稼ぐ技術。現在では前世代の機器との、やり取りにのみに必要とされている。


エンベロープ [envelope]

波形の先端同志を結び、その波形を包むように描かれた線。包絡線


[お]


オートパン [auto pan]

周期的に音が左右に揺れる効果を作り出すエフェト。


オートプレイ [auto play]

オートロケート機能で、特定のポイントに移動した後、自動的に再生状態にする機能。


オートミックス [auto mixing]

デジタルミキサー等でチャンネルフェーダーやパンの時間的な動きを記録すること。その時間に来た場合にそのデータを読み出し再現する。


オートリターン [auto return]

テープ上の特定のポイントから、それ以前の特定のポイントへ自動的に巻き戻す機能。


オートループ [auto loop]

オートリターンとオートプレイの2つの機能を組み合わせで、特定の範囲を繰り返し再生する機能。オートレコード機能と併用したループ録音が特に便利。


オートレコード [auto record]

指定した2点間で自動的に録音状態に入る機能。=パンチ・イン/アウト。


オートロケート [auto locate]

必要に応じて、自動的に巻き戻しや早や送りを行い、予め任意に設定した特定のポイントへ移動する機能。通常は移行したい位置を記憶させたボタンを押すことで実行される。


オートワウ [auto wah]

ペダルなどを踏むことなく自動的にワウ効果を得られるようにした楽器用エフェクト。ワウ(Wah)参照。


オーバーサンプリング [over sampling]

デジタル信号とアナログ信号の変換を、必要なサンプリングレート以上の倍数のレートでサンプリングする機能。


オーバーダビング [over dubbing]

既に録音されているトラックの音声を聴きながら、別のトラックに新しい音声を録音していくこと。=オーバーダブ。


オーバードライブ [over drive]

ギターなどで多用される歪系のエフェクター。入力された信号波形の上下を切り取ったりして、音を歪ませる。ソフトなものがオーバードライブ、激しく歪ませて刺激的なサウンドを得るのをディストーションやファズと呼ぶ。


オーバーライト [over write]

磁気媒体で、既にデータのある領域に上書きすること。または、消去しないで記録すること。


オクターバー [octaver]

入力した音声信号から1オクターブ上や下、あるいは2オクターブ離れた音程の信号を作り出すエフェクター。


オフセット [offset]

2台の異なる機器を時間のズレを持たせて動作させること。このことで異なるタイムコード上に記録されている関連したデータを同期再生することができる。


オプティカル [optical]

導電体の代わりに光に変換された信号をいう。伝達速度に優れ、1本の細いケーブで複数のチャンネルの信号を一度に送信することができる。また、そのためのファイバーケーブルや、その入出力端子を指す。


オプティマイズ [optimize]

ハードディスク内に記録されているデータファイルが断片化している場合に、ファイルを整理し最適化すること。ハードディスクレコーダーでは、オーバーダビングやパンチイン等を繰り返すことによって不要になったデータを消去してディスクの空容量を増やすことをいう。


オフライン [offline]

ネットワークに接続していない状態。マスターテープを使う前に行う仮編集をオフライン編集という。


オペレーティング・システム [operating system]

OSと略されることが多く、基本ソフトウェアとも呼ばれる。キーボード入力や画面出力といった入出力機能やディスクやメモリの管理など、多くのアプリケーションソフトウェアから共通して利用される基本的な機能を提供し、コンピュータシステム全体を管理するソフトウェアのこと。例:Microsoft社のWindowsシリーズ、Apple社のMac OS、UNIX系のOS。


オンライン [online]

ネットワークに接続している状態。


[か]


カクテルパーティー効果 [cocktail party effect]

人間の聴覚の特徴の一つ。例えばパーティー会場のガヤガヤしている中で、人と会話ができるように、聴こえている音の中から関心のある音だけを選んで聴き取ることができることを指す。


仮想トラック [virtual track]

多チャンネルのハードディスクレコーダーで、再生可能なトラック数以上に記憶させるトラック数を持ち、再生時に必要な部分のみを再生トラックに割り当てて再生する。=バーチャルトラック。


カット [cut in/out]

ハードディスクレコーダーで演奏データの一部を削除したり追加したりすること。削除するとその後ろのデータは前にずれて再生され、追加するとその後ろに続いて再生される。


カラーバー [color bar]

ビデオ映像をモニターする場合に、色調、明度、歪みなどを確かめるための基準になるカラー画像。


カレント・ドライブ [current drive]

複数のディスクドライブを接続している場合で、現在使用しているドライブの領域のこと。


完パケ

完全パッケージの略。完全に仕上がった映像、及び音声のデータのこと。


[き]


キャノン端子 [canon connector]

XLR端子のこと。キヤノン社の製品が有名であったことから、こう呼ばれている。


キュー [cue]

ソースの任意の場所を探し出すための作業や、きっかけの合図のことをいう。=キュー出し。ミキサー卓の機能として、特定のチャンネルのみを一時的に再生すること。


[く]


クォンタイズ [quantize]

リアルタイムで入力したMIDIデータ等で、そのタイミングのズレや狂いをシーケンス/ソフト上で正確に修正すること。入力済みのデータに対して行う場合と、入力時に行う場合とある。


クラスター [cluster]

ハードディスク等で使われる単位。ディスクの一周は1トラックで、それを幾つかに等分割したのがセクター。このセクターを幾つかまとめたものをクラスターという。


グラフィック・イコライザー [graphic equalizer]

幾つかの固定された特定の周波数帯域毎のレベルを増減コントロールするダイナミックコントローラー。


グランドループ [ground loop]

複数の機器を組み合わせた時に、グランドが2か所以上で接続されることにより、電源によるノイズを発生すること。この場合、電源の供給を分割したり、機器同士を分離することで解決できる。


グルーピング [grouping]

1系統あるいは複数の入力信号やトラック信号を1つの信号としてコントロールするためにまとめること。


クリック [click]

曲のテンポを安定させるために使われるメトロノームのような基本のリズム信号。


クリップ [clip]

アナログの世界では、入力信号が回路のゲインを超えたことをいう。この場合、その回路は信号を最大レベルで通過させるが、最大レベルを超えた信号は全て「クリップ」して、音は歪む。デジタルの世界では、入力信号がA/Dコンバーターで表現可能な電圧の最大値を超えた時に発生する。


クロスフェード [cross fade]

デジタルオーディオ信号のパンチ・イン/アウトする場合などに、一方をフェードアウト、もう一方をフェードインさせることで2つの信号を徐々に切り替える効果をいう。音のつながりをスムーズにし、切換え時のノイズ防止にもなる。この切り替える時間をクロスフェードタイムといい、感覚的にはアナログのオープンテープをハサミで切り張り編集する場合の切断の角度がクロスフェードの時間と解釈できる。


クロストーク [cross talk]

チャンネル間やトラック間などでの信号の漏れ。


クロック・レート [clock rate]

デジタルオーディオで、サンプリングするための基準となるクロック信号の周波数。サンプリング・レートと同義の場合もある。


[け]


[こ]


コアキシャル [caxial connector]

BNCやRCA等センターがピン状になっているデジタルI/O用の同軸端子のことをいう。


コーラス [chorus]

ディレイタイムを短く設定し、なおかつLFOによって周期的にディレイタイムを変化させて、ビブラートを作り出し、原音と合成させることによって音のゆらぎを作るエフェクター。


コピー [copy]

複数の同じデータを必要としたり、バックアップを目的として、マザーやマスターからデータを複写すること。または、複写されたデータ。⇒マザー・テープ、マスター・テープ。


コマンド [command]

コンピューター等で指示する命令のこと。


コンタクトマイク [contact mic]

音源の振動を直接拾うための圧電素子のピックアップ。


コンティニュー [continue]

一時停止した記録や再生を続けて再開すること。コンピューターを使用した機器では、自動的に記録の先頭に機能があるため、これに対する機能。


コンデンサーマイクロフォン [condenser microphone]

静電容量の変化を利用して音声から電気信号を発生するマイクロフォン。振動板を極めて軽くできるため高域までの広い周波数特性が特徴で、一般的にスタジオでの収音に使われる。使用するために電源が必要なことがある。


コンバーター [converter]

ある電気信号を目的とする別の電気信号に変換するための変換器の総称。


コンプレッサー [compressor]

入力された信号が、ある一定のレベル(スレッショルドレベル)を超えると、その入力のレベルの大きさに応じて出力信号を圧縮するエフェクター。


コンポジット [composite]

テレビ/ビデオに関するあらゆる情報を複合させた信号のこと。


[さ]


サーバー [server]

提供者の意味。コンピュータ分野では、ある特定のサービスを提供するシステムやコンピュータを指す。サービスを提供する側のサーバに対し、サービスを受けるシステムやコンピュータの側はクライアントと呼ばれる。


サーフェース・スキャン [surface scan]

ディスクドライブを初期化した時に、そのディスクの全ての領域で、データの読み書きが正しく行われるかどうかを確認する機能。


サイマル録音 [simul recording]

マルチレコーディングのこと。主にフィルム編集の業界で使われている。


サウンドマネージャー [Sound Manager]

MacOSを構成するシステムルーティン群「Macintosh Toolbox」のうち、サウンドを扱う部分の総称。8/16Bit量子化、44.1/22.05/11.025kHzサンプリング、音声圧縮もサポートしている。扱えるチャンネル数は2チャンネルまで。


サブ・フレーム [sub frame]

フレームの100分の1。また、MTCで表わす場合の最小単位。


サラウンド [surround]

通常のステレオ装置では、聴取者前面の左右にスピーカーを配置し左右の立体的な音の広がりや定位を得ているが、さらに後面にも補助スピーカーを配置することで前後左右の奥行きのある音場の立体的な臨場感を得られる様にしたものをサラウンド・サウンドと呼んでいる。
このサラウンド方式には、補助スピーカーの数や配置が、前面L/R+後面L/R配置の(2+2)タイプ、前面L/R+センター+後面センター配置の(3+1タイプ)、前面L/R+センター+サブウーファ+後面L/R配置の(5.1タイプ)等の3種類がある。


サンプリング [sampling]

現在では多くの業界で幅広い意味で使われている。実音を収録して電子楽器の音源とするサンプリングシンセサイザーに関する意味が強い。


サンプリング・レート [sampling rate]

アナログ信号をデジタルで表現する場合に、アナログの電圧をチェックする1秒あたりのサンプル数。この数値が大きいほど、アナログ信号をより正確に表現できる。CDには44.1kHzのサンプリング・レートが採用されており、この場合、毎秒44,100回のアナログ信号をチェックしている。


サンプリング・レート・コンバーター [sampling rate converter]

あるサンプリングレートで記録された元のオーディオ信号を、別のサンプリングレートに変換するコンバーター。オーディオのピッチを上下にシフトすることで変換を行い、新しいサンプリングレートに置き換えられる。


サンプル&ホールド [sample & hold]

ある信号の値を記憶(サンプリング)して次の記憶すべき信号が来るまで保持(ホールド)しておくこと。


[し]


シーケンシャル・アクセス [sequential access]

テープ式のデジタルレコーダー等で頭出しをする場合、録音されている順や時間で呼び出されること。


ジェネレーター [generator]

何らかの信号を発生させるシグナルジェネレーターの総称。


シェルビング・タイプ [shelving type]

イコライザーやトーン回路の最上あるいは最下の周波数に使用されるトーンカーブで、棚の意味を持つカーブ。その周波数以上あるいは以下の周波数は棚状に補正される。


指向性 [directivity, directional characteristic]

音や電波の送受信の方向特性のこと。マイクロフォン、スピーカー、アンテナ等の仕様上で使われる。

無指向性 [omnidirectional, nondirectional]

 特定の方向性を持たないもの。

単一指向性 [cardioid, uni-directional]

 特定の一方向性を持つもの。

双指向性 [bidirectional]

 前後に方向性を持ったもの。

超指向性 [shotgun]

 前部に極めて鋭い方向性を持ったもの。マイクロフォンではガンマイク等がある。


システムエクスクルーシブ・メッセージ [system exclusive message]

MIDI機器同士でのデータ送信に使用される専用のメッセージで、基本的に同じ器機種同士での設定をやり取りする場合に使われる。また、音色のデータをエクスクルーシブとしてシーケンサーやコンピューターに送れば音色の管理保存などもできる。


自走

=インターナル。フリーランニング。⇒エクスターナル。


ジッター [zitter ]

一定速度で再生されるべき信号が、速度の変動で発生するノイズ。


シリアル [serial ]

デジタル信号の一単位を構成する複数のビットを、一本の信号線で時間軸上に並べて送る方法。RS232CやRS422のことを指す場合もある。⇒パラレル。


シャトル [shuttle]

レコーダーで標準の速度よりゆっくり、あるいは何倍かの速度で早送り再生や巻き戻し再生をし、目的の場所を探す機能。


シャット・ダウン [shut down]

電源を切ること意味し、コンピューター機器が多くなった昨今は、終了時にデータを安全に保存する等、このための準備は重要な作業となっている。


ジョグ [jog]

テープレコーダーで目的の正確な場所を探すために、テープを前後に揺するように再生しながら音の頭出しをする方法。


シンク・ソース [sync source]

複数の機器を、ある基準の信号で同期動作させるための元になる信号。


シンク・トラック [sync track]

音声信号を記録するトラックとは別に設けられた、タイムコードやMIDIクロックなどの時間を管理するトラック。


シンク・リファレンス [sync reference]

複数の機器を、同期動作させるための基準となる信号。


シンクロナイズ [synchronize]

ある基準になる信号を元に動作させることをいう。複数の機器を同時に動作させる場合は、ある機器がマスターとして同期用の信号を出し、他の機器がスレーブ機器としてその信号を読みながら追従して動作する。=シンク、シンクロ、同期。


シンクロナイザー [synchronizer]

同期動作させるための元になる信号を発生する機器。または、同期信号を成形したり、異なる同期形式に変換する機器。


シンフォニック [symphonic]

多相コーラス効果で重厚なサウンドメイキングを行うヤマハ独自のエフェクトプログラムの名称。


[す]


ストアー [store]

作られたソングデータや音色のパッチをディスクやカードに保存すること。セーブ。⇒ロード。


ストリーミング [streaming]

ネットワーク環境で音声や映像などのマルチメディアコンテンツをリアルタイムで配信するための技術の一つ。すべてのデータを受信する前に、ある程度のデータを蓄積しながら再生を開始できる。


スナップショット [snap shot]

デジタルミキサー等で時間軸上にプログラムされたオーディオ設定。また、それを必要に応じて呼び出すこと。


スレーブ [slave]

マスター機等の外部機器からのタイムコードやクロックを受信して動作すること。⇒マスター。


[せ]


絶対時間

DATなどでテ−プの巻き始めからの時間としてデジタル・オ−ディオ信号と同時にサブ・コ−ド・トラックに記録される信号で、テ−プ上の絶対番地としての役割がある。=ABS。⇒相対時間。


セクター [sector]

ハードディスク等で、トラック一周を幾つかに等分化した単位。


セーブ [save]

=ストア。⇒ロード。


センド [send]

エフェクター等に信号を送出すこと。⇒リターン。


[そ]


相対時間

DATなどで曲の最初のあるポイントからの時間を表わすこと。⇒絶対時間、ABS。


ソニー9ピン

RS422を使用したソニー方式のプロトコルを使ったコネクター、またはその機能を指す。


ソース [source]

楽器や音楽、シンク信号等、あらゆる音源や信号のの総称。


ソフトウェア [software]

コンピュータを動作させる命令をコンピュータが理解できる言語で書かれたもの。コンピュータ本体や周辺機器がハードウェアと呼ばれることに対応する。


[た]


ターミネーター [terminator]

SCSIケーブルなどを使って接続される場合などで機器間の整合性をもたせるために取り付けられる終端抵抗。


ダイナミックマイクロフォン [dynamic microphone]

電磁的な方法(ムービングコイル方式)で音声から電気信号を発生させるマイクロフォン。構造が堅牢で湿気等にも強いことから、PAやボーカルの収音に使われることが多い。


ダイナミックレンジ [dynamic range]

システム内で最も大きい信号と、最も小さい信号のレベル差。デジタルシステムにおいては、データの解像度により決定され、1ビットにつき約6dB。つまり16ビットシステムでは理論上96dBのダイナミックレンジが得られる。


タイムコード [time code]

時間に対するデータとして伝送されるデータの総称。MIDIタイムコードやSMPTEタイムコード等がある。


タイム・コンプレッション/エクスパンション  [time compression / expansion]

ハードディスクレコーダー等で、ソングの再生時間を伸ばしたり縮めたりして、任意の時間にそのソングを収める機能。一般的に、再生時間の圧縮/伸長の割合で再生ピッチは変化するが、元のピッチで再生できる機種もある。


タイムストレッチ [time stretch]

サンプラーの機能で、あるサンプリングデーターを事前に決められた時間内で再生する機能。


タイムベース [time base]

何らかの時間の基準になる情報で、このタイミングの細かさをいう。


ダウンレート・コンバーター [down rate converter]

コンピューターなどのモニター出力であるRGB信号をビデオなどで用いられるコンポジット信号やコンポーネント信号に変換する装置。


ダンプ [dump]

ある機器の持つデータを他の機器に送ること。


[ち]


チェイス・シンク [chase synchronize]

送られてくるタイムコードに同調(追従)して動作すること。


チャタリング [chattering]

スイッチやキーボードコントローラーなどで一度押したにも関わらず、数回押した結果となってしまうこと。


チャンネル [channel]

オーディオの世界では、他の信号経路から独立して処理可能な信号経路を指す。例として、ミキサーのインプットモジュールがあるが、個別に処理される信号の流れもチャンネルと呼ばれる。


調相

シンクロナイズと同意語。


[つ]


ツール [tool]

工具、道具のこと。コンピュータ分野では、編集したり、加工したりする時に役立つプログラムを指す。プログラマーが自分で使用するために制作したプログラムが一般化する例が多い。


[て]


定在波 [standing wave]

平行する壁の間など特定の場所に特定の周波数帯が集まり、共鳴したときの音の波のことを言う。この時、定在波が立つと言う。


ディスティネーション[Destination]

ディスクをコピーする時の相手先のこと。コピー元はソース(source)という。


ディストーション [ditortion]

信号がレベルオーバー等の何らかの原因で歪むこと。または、意識的に歪ませること。


ディストラクティブ・エディット [distractive edit]

テープ式のマルチトラックレコーダー等で、録音データを修正したい場合に、前のデータを消して書換をしなければならない編集方法。=破壊編集。⇒ノン・デイストラクティブ・エディット、非破壊編集。


ディメンション [dimension]

ローランド社のDIMENSION Dなどで知られるエフェクト。多重コーラス効果を利用して、音に厚みや広がりを持たせる。


ディレクトリ [directory]

フロッピーやハードディスクの中のファイル情報を管理する概念。また、その部分。


ディレイ [delay]

信号が遅れること。または信号を意識的に送らせることで、タイミングを合わせたり音響的効果を得ること。


デジタル [digital]

電気的データを数値に置き換えたもの。アナログは量で表現するのに対して、デジタルは数で表現される。また、デジタルに置き換えられたデータは、伝送などによる劣化がないことが特徴。


デジタル・インターフェース [digital interface]

あるフォーマットのデジタルデータを、2つの装置間でやりとりするための接続器。


デジタル・コンパクト・カセット [digital compact cassette tape]

DCCの名前でも知られたデジタルレコーディング方式で使用されるテープ。この方式はアナログコンパクトカセットとの互換性がある。


デフォルト [default]

初期設定。つまり最初に設定されている状態のこと。コンピュータなどで初期設定に戻すことを「デフォルトに戻す」といった使い方をする。


テンポ・マップ [tempo map]

ソングの小節、拍子、テンポMIDI情報。この情報は小節単位で設定され記録される。


[と]


同期運転

複数の機器が、ある基準となる形式のタイムコードに準じて動作すること。=シンクロナイズ。


トラック [track]

オーディオ信号が録音されるテープの領域を指す。1つのトラックは刻々と変化する動画のようなものと考えることができる。


トランスポート [transport]

録音機器のテープを駆動するメカニズムの部分。


ドロップ [drop]

=ドロップ・フレーム・フォーマット。⇒ノンドロップ。


ドロップアウト [drop out]

データの記録に欠損が出ること。


ドロップ・フレーム・フォーマット [drop frame format]

テレビ画像は1秒間に30フレームに満たない29.97であるため、定期的にフレームを間引きしながら実時間に合わせるモードのこと。長時間においても誤差が少ないことから放送関係で多用されている。⇒ノン・ドロップ・フレーム・フォーマット。


[な]


[に]


ニア・フィールド・モニター [near field monitor]

主にレコーディングスタジオでの録音時に使われるスモール・モニタースピーカーを指し、ラージモニタースピーカーと区別して呼ばれる。主にミックスバランスを確認することを目的として使用される。
これは、家庭用のオーディオシステムに近い環境で聴いた状況を再現するため。


[ぬ]


[ね]


ネットワーク [network]

データなどが共有できるように結び付けること。また、そのやり取りのこと。


[の]


ノイズゲート [noise gate]

ある指定したレベルよりも低い音声信号をカットすることで残留ノイズやシステムノイズを取り除くエフェクター。


ノン・ディストラクティブ・エディット/レコーディング [nondistractive edit / recording]

デイスク・レコーダーによる記録を行う場合に、既に記録したデータに対して、パンチ・イン/アウトにより新たなデータを記録追加する過程で、前のデータに対して消去しない限りデータが消えない方式、またはそのような録音技術。=非破壊編集。⇒ディストラクティブ・エディット、破壊編集。


ノン・ドロップ [nondrop]

=ノン・ドロップ・フレーム・フォーマット。⇒ドロップ。


ノン・ドロップ・フレーム・フォーマット  [nondrop frame format]

SMPTEフォーマットの一つで、ドロッププ・フレーム・フォーマットに対し、映像との誤差を重要視しないコンサートや音楽制作の現場で多用される。⇒ドロップ・フレーム・フォーマット。


ノン・リニア・レコーディング  [nonlinear recording]

ディスク・レコーダーによる記録を行う場合、前に記録された音声に対して新たな音声をパンチ・インする場合でも、前に記録された音声データは保存し、別のトラックに記録していく記録方式のこと。つまり各トラックがノン・リニア・プレイリスト構造をとっているとパッチワークのように継ぎ接ぎ状に記録されていく。⇒リニア・レコーディング。


ノイズシェイピング[noise shaping]

量子化ノイズのスペクトルをコントロールしてノイズを取り除きやすくする技術。オーバーサンプリングと組み合わせて効果を上げる。


[は]


ハース効果 [Haas effect]

同じ音が複数の方向から同音量で聞こえた場合、最も早く到達した音の音源方向に定位が偏って聞こえる現象。
左右2個のスピーカーで全く同じ音を同じ強さで再生すると、その中間位置に音像が知覚される。この状態で左の音にすこし遅延を加え、時間を遅らせて再生すると、音像は中間位置より右側に定位しているように聞こえる。


バーチャルトラック [virtual track]

=仮想トラック。


パーティション [partition]

ディスクメディアの使用領域を複数に分割すること。


ハードディスク [hard disk]

磁気記録可能な、金属板に記録するディスク。フロッピーディスクがフイルムであることに対してハードディスクという。


ハーフ [cassette half]

テープを保持するためのケース。または、カセットテープ等のこと。


ハーモナイザー [harmonaizer]

ピッチ・シフターを搭載したイーブンタイド社のエフェクターの名称。


バイト [byte]

デジタル信号の単位で、8ビットを1単位として1byte(バイト)という。


バイパス [bypass]

信号がエフェクターのセンド/リターンやトーンコントロール回路を通さないこと。


ハイパスフィルター [high pass filter]

設定されたカットオフ周波数より高い周波数を通過させるフィルター。別名ローカットフィルター。


バイフェイズ・シンク [biphase sync]

フィルム関係の機器間でよく使われる同期。映写機から発生されるコントロール信号で、フィルムとスプロケット方式のマグネコーダーを同期させること。90度位相の違う2つの信号にてスピードと走行方向を示す。なお、時間情報は持っていない。


ハウスシンク・ジェネレーター [house sync generator]

外部同期信号の基準信号が必要な機器にビデオ信号を供給するジェネレーター。


バウンシング [bouncing]

オーディオ信号を1つのトラックから他のトラックへ録音することを指す。複数のトラックを1つまたは2つのトラックに録音することはミックスダウンという。ピンポン録音はバウンシングの一形式。


バス [bus]

信号のやり取りをする共通の経路のこと。ミキサーのバスは、任意のチャンネルまたは全てのチャンネルを送信可能な出力部の配線を指す。バスの例としてステレオミックス、サブミックス、モニターバス、AUXセンド等がある。


バックアップ [back-up]

元のデータが破損しても構わないように別のメディアにコピーしておくこと。このデータを読み込むことをリカバーという。


パラメトリック・イコライザー [parametric equalizer]

幾つかの周波数や帯域幅を連続可変で設定でき、その中心周波数補正するタイプのイコライザー。=イコライザー。


パラレル [parallel]

デジタル信号の1単位を構成する複数のビットを複数の信号線で同時に送る方法。⇒シリアル。


バランス接続 [balance connection ]

3本の導線を持つケーブルで接続されること。2本の導線は位相を180度反転させた状態で同じ信号が出力され、もう1本はグランドとなっている。アンバランスに比べ高価であるが、レベルの低い信号でもハムやノイズが乗りにくい。⇒アンバランス接続。


バリピッチ [vari pich]

レコーダーの再生速度を可変すること。このことでピアノなどの簡単にチューニングが変更ができない楽器にも、他の楽器がチューニングを合わせることができる。


パンチ・イン/アウト [punch in/out]

再生時に任意の場所で録音のオン/オフを行う機能。トラック全体の録音とは異なり、例えばミスノートの部分などの特定の箇所のみを録音することをいう。操作ボタンやフットペダルで行うマニュアルパンチ・イン/アウトと、ポイントを設定しておくオートパンチ・イン/アウトがある。


バンドパスフィルター [band pass filter]

設定された周波数の周辺の周波数を通過させるフィルター。


パンニング [panning]

ステレオミックス内で音の定位を変えること。=パン。


パンポット [pan pot]

ミキシングコンソールなどでステレオ空間に信号を定位させるために使用するコントロール機能。


[ひ]


光ファイバーケーブル

=オプティカル。


ピーキング・タイプ・イコライザー [peaking type equalizer]

特定の周波数を中心に局部的に変化をさせるフィルター。=ベル・タイプ。


ヒス・ノイズ [tape hiss]

アナログテープで録音する場合に、そのテープが基本的に持つノイズ。=テープ・ヒ ス。


ピッチ [pich]

本来は音の高さのことを指すが、レコーディングではテープの速度のことをいう。


ピッチ・シフター [pitch shifter]

入力された信号の音程を任意に変更させるエフェクター。


ビット [bit]

デジタル信号のパルス数の最小単位名。


ビットストリーム [bit Stream]

デジタル放送などの、既に圧縮やスクランブルなど加工された信号をそのままの形で記録し、入力された信号と同じ形で出力すること。


ビデオシンク [video sync]

ブイ・シンクともいう。VTRとデジタル・オーデイオ・レコーダーを同期走行させる場合などに、SMPTEタイムコードのみで同期をとる時、シンクロナイザーやデジタル・オーデイオ・レコーダーに装備のビデオ信号入力端子に、VTRからのビデオ信号を入力することにより、SMPTE T/Cがビデオ信号に同期してスレーブ・デッキが走行するので、正確な同期がとれる。=ビデオ同期。


ビデオCD [video CD]

ビデオ信号を圧縮して記録再生できるCD。圧縮方法としてMPEG等がある。


ピンクノイズ [pink noise]

オクターブ毎のエネルギーが等しい全周波帯ノイズ。
(例えば、10Hz〜20Hz間と1000Hz〜2000Hz間。両方とも1オクターブの間隔)。
ホワイトノイズと比べると低域が強調され、ザーと聞こえる。
この音源は、録音機やスピーカーなどの特性を規正するのに使用される。
参考----ホワイトノイズ [white noise]
バンド毎のエネルギーが等しい全周波帯ノイズ。
(例えば、20Hz〜21Hz間と 2000Hz〜2001Hz間。両方とも1Hzの間隔。)
サーと聞こえる。
FM放送の局間ノイズがこれに当たる。シンセサイザーなどの音源としても使用される。


ピンポンディレイ [pinpon delay]

2つのディレイによる効果の一つ。左右のディレイタイムを調整して音がピンポンのように左右を飛び交う効果。


ピンポン録音 [pingpong recording]

限られたトラックの間で、ソースを追加しながら交互にオーバーダビングする録音方法。


ピンマイク [pin mic]

服の襟などに取付けて使用する小型のマイクロフォンのこと。ラベリアマイクとも言う。


[ふ]


ファームウェア [firmware]

ハードウェアに組み込まれて動作するプログラム。ROMに内蔵されたBIOSやCPUのマイクロプログラムがこれにあたる。


ファイアワイアー[FireWire]

米国電気電子技術者協会の推奨する業界標準規格のIEEE1394として採用の、アップルコンピューター株式会社独自の呼称。
Ethernetネットワーク転送速度の40倍の400Mbpsという高速で相互接続できるシリアルデーターバスで、コンピューターとの接続や取り外し時に電源を切る必要がないホットプラグ対応や、Macintosh とPCのどちらでも機能するという優れた特徴がある。IEEE1394参照。


ファイナライズ [finalize]

CD-Rなどの記録時に、一般のCDプレーヤーでの再生を可能とするためTOCを書き込むこと。この操作後は追加で記録することはできなくなる。TOC参照。


ファイル [file]

ハードディスクなどの記録媒体に保存されたデータやプログラムのこと。


フィルター [filter]

音声信号から特定の周波数帯域の信号を取り除く回路やモジュール。ローパスフィルター、ハイパスフィルター、バンドパスフィルターなどがある。


フェーダー [fader]

ミキシング卓などの、各入力チャンネルや出力のレベルを調整、設定するために使用する機能で、主にスライドボリュームのコントロールを指し正しくはリニアーフェーダーと呼ぶ。
またこの他、ボリュームには回転式もあり、これをロータリーフェーダーと呼ぶ。本来はこれらも含めてフェーダーと呼んでいる。


フェード・イン/アウト [fade in/out]

曲の最初に無音から一定の音量までをある時間で上げていくことをフェード・イン、曲の最後に自然に音量を下げていくことをフェード・アウトという。


フェイズ [phase]

音の定位を決める要素。ステレオミックスで、一点に音を定位させるためには左右の音量で設定するが、左右の位相を操作することで音に奥行きを感じさせることができる。またその効果を利用したエフェクター、フェイズシフターの略。=位相。


フェイズ・シンク [phase sync]

同期状態になったら、後は位相だけを監視して同期する方法。


フェイザー [phaser]

フェイズ・シフター参照。


フェイズ・シフター [phase shifter]

フェイザーとも呼ばれる。電気的に位相を変調させ、原音とミックスすることによって、独特の音のうねりを生み出すエフェクター。コーラスやフランジャーとはまた違った、個性的な効果が得られる。


フォワード [forward]

テープの進行方向。シーケンサー等の曲の進行方向。


フォーン端子 [phone connector]

楽器やマイクロフォンの接続に使われる1/4インチのプラグ。TS、TRS参照。ホン端子ともいう。


フォーマット [format]

デジタルデータとして保存処理するための形式。テープやディスクなどのメディアを、その使用とするデジタル機器の方式に合わせるために行う。=初期化。


フォルダ [folder]

パソコンのデスクトップ上で、文書やデータ、アプリケーションソフトなどを分類して入れておくための入れ物のこと。フォルダの中に複数のフォルダを入れることも可能。


フォルマント [formant]

音声の特徴を決める要素で、声帯の大きさを決める固定倍音。


フライホイール [fly wheel]

従来のテープ式レコーダーで使われていた慣性により、回転を安定させるための重みのある円盤のこと。また、この意味から、同期運転の場合にシンクロックが外れても、ある一定の時間は動作していることをいう。


ブラックバースト [black burst]

水平同期と垂直同期信号を含む黒色だけの映像信号のこと。


フランジャー [flanger]

ごくわずかに遅れた音がもとの音に干渉する事で起こる効果を利用し、ジェット機の上昇下降音のようなうねりを生み出すエフェクター。


プリ・ストライプ [pre stripe]

ストライピング(タイムコード信号をテープなどに書き込む)をあらかじめ行っておくこと。


プリプロダクション [pre production]

ビデオ/映画の撮影や音楽制作を行う前の素材やデータなどを作成したり、用意する作業を指す。=プリプロ。⇒ポストプロダクション。


プリロール [pre roll time]

オートパンチインを行う場合に、必要とするパンチインポイントの前より余分に再生させること。または、その設定された時間。設定された時間。⇒ポストロール。


プリミックス [pre mixing]

仮ミックス。トラックダウンやMAなどの前に仕上がりを予測するラフなミックス作業。


フリーランニング [free running]

=インターナル、自走。


プルアップ [pull up]

タイムコードがずれる場合に、基本となるクロックを上げること。フィルムの同期等で使用される。⇒プルダウン。


フレーム [flame]

ビデオレコーダー等での画像の単位で、1秒間に何フレームかがタイムコードとの互換性として重要。ノンドロップ、ドロップ・フレーム参照。


プレビュー [preview]

レコーディングの編集時に、仮に想定した処理で聴いて見ること。シンセ等の音源を最終決定前に、仮に聴いて見ること。


プログラム・エリア [program area]

メモリなどでデータが収録されているデータエリアに対してプログラムが収録されている領域。


プロトコル [protocol]

複数のデバイスやコンピュータシステムが通信するための規約。例えばコンピュータシステムにUSBデバイスを接続すると、両者はUSBインターフェースで定義された手順に従ってデバイスの初期化やデータ転送などを行う。


[へ]


ペースト [paste]

コピーされたデータを張り付けること。


ヘッドルーム [head room]

オーディオ信号を入力する場合、基準となるレベルに対する最大レベルの量。基準となるレベルでノイズレベルが決まるため、ノイズの余裕度としても捉えられる。


[ほ]


ボイスキャンセラー [voice canceller]

ボーカルの帯域と定位(一般的に中央)を利用して、音楽からそのボーカルのみを消去するエフェクト。=ボーカルキャンセラー。


ボー・レイト [boud rate]

デジタル信号の伝送程度のことで、1秒間に伝送できるビット数。1ビット/秒=1ボー。(例としてRS-232Cの場合、ボー・レイトは1200、2400、4800、9600等の種類が ある)


ボコーダー [vocoder]

2つの入力を持ち、一方から楽器音(オルガンなど)を入力、他方にマイクなどからの声を入力すると楽器の音色で声を出しているような効果が得られるエフェクター。音程は入力された楽器音の音程となる。


ポストプロダクション [post production]

フィルムやビデオの撮影が終わり、作品を完成させるための編集段階で行われる音声の加工や処理を指す。⇒プリプロダクション。


ポストロール [post roll]

オートパンチアウトを行う場合に、必要とするパンチアウトポイントより後ろに余分に再生させること。または、その設定された時間。設定された時間。⇒プリロール。


ホワイトノイズ [white noise]

バンド毎のエネルギーが等しい全周波帯ノイズ。
(例えば、20Hz〜21Hz間と2000Hz〜2001Hz間。両方とも1Hzの間隔。)
サーと聞こえる。
FM放送の局間ノイズがこれに当たる。シンセサイザーなどの音源としても使用される。
参考----ピンクノイズ [pink noise]
オクターブ毎のエネルギーが等しい全周波帯ノイズ。
(例えば、10Hz〜20Hz間と1000Hz〜2000Hz間。両方とも1オクターブの間隔。)
ホワイトノイズと比べると低域が強調され、ザーと聞こえる。
この音源は、録音機やスピーカーなどの特性を規正するのに使用される。


[ま]


マーク・ポイント [mark point]

レコーダーやシーケンサーで、データの任意の場所を指定しておくこと。このポイントは、時間軸に従って決められ、最初に決められたポイントの間に新たにポイントを作るとその後ろのマークポイントの番号は次の番号に変更される。


マージ [merge]

シーケンスソフトやシーケンサーなどで複数のデータを加えて一つのデータを作ることをマージと呼ぶ。


マザー・テープ [mother tape]

マルチレコーディング等で最初にレコーデイングされた、未編集のテープを言う。⇒マスターテープ、コピー。


マスター [master]

タイムコードを送り出し、他の機器をコントロールする側の機器をこう呼ぶ。受信しながら追従動作する機器をスレーブという。⇒スレーブ。


マスター・テープ [master tape]

全てのオーディオ処理がなされ、ステレオに編集された最初のテープを言う。⇒マザーテープ、コピー。


マッピング [mapping]

MIDIクロックとの同期において、テンポやビートを予め機器に入力すること。テンポマップともいう。


マルチトラック [multi track]

2トラックを超えるトラックを持つレコーダーの総称。


[み]


ミックス・ダウン [mix down]

複数のトラックに録音された信号をにオーディオ処理をし、ステレオ信号としてミックスする作業。マルチトラック録音の最終作業。トラックダウン、TDともいう。


ミュート [mute]

特定のトラックやチャンネルの音声を、任意の時間に一時的に聴こえなくすること。または、バスに送り出さないこと。


[む]


ムーブ [move]

ハードディスクレコーダー等の編集機能で、録音データの一部を別な場所に移動する作業のこと。


[め]


[も]


モジュール [module]

「規格化された構成単位」という意味。一般に論理的に分離可能なハードウェア/ソフトウェアの部品を指す。例:音源モジュール


モジュレーション [modulation]

信号の周波数や増幅度を、低周波オシレーターでコントロールすることで、ビブラート等の効果が得られる。


モニター [monitor]

任意の音声を聴くこと、または、そのためのスピーカー。映像を見ること、またはそのために受像機。


[や]


[ゆ]


ユニティーゲイン [unity gain]

信号が入力と1:1の同じレベルで出力されること。


ユニックス [UNIX]

1969年に米AT&T Bell Laboratoriesで開発および研究が開始されたオペレーティングシステム。 現在「UNIX」という商標はX/Openによって管理されている。
特徴としては、
(1)C言語によってシステムが記述されており、移植しやすい。
(2)マルチユーザー環境およびマルチタスク環境を提供している。
(3)ユーザーが対話的にシステムの機能を利用できるシェルを装備し、単機能コマンドを組み合わせることでより複雑な機能を実現できるパイプ機能を実装している。
(4)異なるデバイスに対しても、単純で一貫したインターフェースを提供。
(5)ファイル形式がバイトストリームとして一貫しており、アプリケーションプログラムの作成が容易。
(6)構造の単純な階層型ファイルシステムを採用している――などが挙げられる。


[よ]


[ら]


ライト [write]

パラメーター等のデータを保存しておく場合の操作。


ランダム・アクセス [random access]

ハードディスクレコーダー等で任意の場所のデータを瞬時に呼び出すこと。


[り]


リセット [reset]

コンピューターを使用した機器で、初期状態に戻すこと。


リゾルビング [resolving]

分解能。


リジェネレート [regenerate]

テープのエラーなどによってドロップアウトを起こしたり、波形のなまったタイムコードを成形・補正して正常なタイムコード信号として出力し直すこと。


リストア [restore]

バックアップのこと。


リソース [resource]

コンピュータでのシステムリソースを言い、メモリーの中でOSが使用可能な領域を指す。メモリー自体の空き容量が残っていても、システムリソースの空きがなくなると、それ以上ソフトを起動できなくなる。


リターン [return]

エフェクター等で処理された信号を再び入力すること。⇒センド。


リニア [lenear]

一定に増加するアナログ信号に対して、等間隔で増加するデジタル信号の方式。⇒コーディック。記録した順に編集する方式。⇒ノンリニア。


リハーサル [rehearsal]

マルチレコーディング時で、オーバーダビングをする前に何度か他のトラックを聴くこと。オーバーダビング参照。


リバーブ [reverbration]

残響のこと。音が連続した音に聴こえるものをいうのに対して、別れて聴こえるものをディレイという。


リファレンス [reference]

基準になる信号やデータのこと。主に同期の基準信号を言う。=REF


リミッター [limiter]

入力された信号が、ある一定のレベル(スレッショルドレベル)を越えても、設定された一定の出力レベルに保つエフェクター。


リムーバブル・ディスク [removable hard disc]

データを記録したメディアが取り外し可能なハードディスク。


量子化[quantization]

アナログの連続した信号を、段階的なデジタル信号(パルス)に変換すること。A/D変換の初段で生成されるサンプリングのパルスを数値に置き換えバイナリーデータとする。


リード [read]

データを読み込むこと。


リンク [link]

複数の情報やデータを結びつけること。
(1)インターネットのホームページなどでは、他の情報などに結びつける情報として使用。クリック1つで、異なるURLにダイレクトアクセスするためのインターネット上のテクニック。
(2)デジタルミキサー、コンプレッサーなどでは、複数のチャンネルのパラメーターを連動させること。


リングモジュレーター [ring modulator]

2種類の音を掛け合わせることで、鐘、チャイム、爆発音、銃声のような効果音を作り出すエフェクター。


[る]


ルーティング [routing]

信号が流れる筋道。オーディオ機器内のバスの流れなどを指す。


ループ [loop]

2つのポイントを設定し、その間を繰り返し再生すること。


ループ・レコーディング [loop recording]

2つのポイントを設定し、その間を繰り返し再生しながらパンチ・イン/アウト録音すること。


[れ]


レスリー [leslie]

ハモンド系オルガンに接続するために開発されたレスリー社の回転スピーカー。=ロータリースピーカー。


レッドブック [red book]

オーディオCDの物理フォーマット規格が記述されている規格書のこと。オーディオCDはこのフォーマット規格に従って作成される。


レビュー [review]

本編集の直後に編集効果を確認するためにプレイバックを行うこと。


[ろ]


ロータリースピーカー [rotary speaker]

回転スピーカーのこと。主に電子オルガンに使用され、電子音に回転感のあるサウンドを加えることができる。


ロケート [locate]

テープ上である任意のポイントを設定し、そのポイントへ移動すること。または、その作業。


ローカル・リモート [local remote]

操作モードの切り換えスイッチで、本体側で操作する部分はローカルにして、リモートコントロールする場合にリモートに切り換える。


ロード [load]

保存されているデータを呼び出すこと。⇒セーブ、ストアー。


ローパスフィルター [low pass filter]

設定されたカットオフ周波数より低い周波数を通過させるフィルター。別名ハイカットフィルター。


[わ]


ワウ [wah]

ギターなどで使われるバンドパスフィルターを用いたエフェクター。フットペダルによって共振周波数を動かし、独特の効果を作り出す。


ワウ [wow]

レコードプレーヤー、テープレコーダーの速度偏差による遅い揺れ。


ワーク・テープ [work tape]

ビデオ編集などを行う際、本編集の前に編集のつながりやタイミングなどを確認するために、マスターテープからダビングしたワークテープを使ってワーク編集を行う。本編集はそのデータを元に作業を進める。また、MA処理の際に使用するビデオ編集済のコピーテープのことを指す。


ワード長

デジタル信号の1単位のビット数。16ビット、20ビット、24ビット等。


ワードクロック [word clock]

デジタル信号の1単位に対応するクロックで、デジタルオーディオシステムに接続されている全ての機器のデータ処理の回路を同期させる。


ワードシンク [word sync]

デジタル信号を相互に入出力するためにはワードクロックが一致する必要がある。これをワードシンクという。デジタルインターフェースが1:1の場合は、その信号にワードクロックが含まれているので改めてシンクをとる必要はないが、複数の機器間でデジタル信号をやり取りする場合、1つの基準となるワードクロックにシンクしなければならない。このため、信号経路以外にワードクロック専用の入出力を必要とする場合がある。



[A]


AAC [Advanced Audio Coding]

映像圧縮規格MPEG-2またはMPEG-4で使われる音声圧縮方式。最大サンプリング周波数は96kHzで、使用できるチャンネル数は最大48チャンネルである。MP3よりも約1.4倍ほど圧縮効率が高く、音質はほぼ同じである。


ABS [Abusolute time]

アブソリュートタイム。絶対時間を参照。


AC-3

  正式名称はドルビーデジタル(ドルビーAC-3)。ドルビー研究所が考案したAudioCoding技術の第3番目という意味。ドルビーデジタルは耳に聴こえにくい高い音、低い音、マスキングされる音のデータを省くことで約10分の1まで圧縮しているが、独自の技術により音のクオリティをキープしている。5.1chが完全に分離した状態で記録されているのでチャンネル間のセパレーションも高い。5.1chとはフロントL、R、センター、リアL、Rの5chに、必要な時のみにサブウーハー(0.1ch)が加わる。NTSC規格DVD(デジタル・ビデオ・ディスク)ソフトの音声方式としても採用されている。


A/Dコンバーター [AD converter]

アナログ・オ−デイオ信号をデジタル・オ−デイオ信号の形に変える機能、およびその機能を持つ機器。変換されたオーディオ信号は、連続した数値として記録、または処理される。


ADAT [ALESIS digital audio tape recoder]

米国ALESIS社の提唱したデジタルマルチレコーディングの方式、及びその伝送フォーマット。


ADATオプチカル [ADAT optical]

光ファイバー1回線で8チャンネルのデータを同時に伝送する方式で、米国ALESIS社が提唱するもの。


AES/EBU

AES(Audio Engineering)とEBU(European Broadcasting Union)が確立した、デジタル・オ−デイオ信号用入出力インターフェース・フォーマットの規格。現時点では世界的に通用する標準規格として業務用機器に採用されている。IEC-958 TYPE-1として世界的な標準規格となっている。1回線で2チャンネル分の信号に対応しているのが特徴で、通常XLRタイプの接続で送信される。S/PDIF、SDIF-2参照。


AIFF [Audio Interchange File Format]

MacOS上での標準音声ファイルフォーマット。サポートする量子化ビット数、サンプリング周波数はSound Managerに準拠。アプリケーションによっては48kHzサンプリングにも対応。


ASIO [Audio Stream I/O]

Steinberg社のオーディオエンジン。ASIOドライバーを持つハードウェアを使用できる。また、MacOS上ではSoundManagerを、Windows上ではWIndows Multimediaを使用することも可能。


ATF [Automatic Track Finding]

DATやタスカムDA-88のように、回転ドラムを使用したヘリキャル・スキャン・タイプのテ−プ・レコーダーの場合に、VTRのように固定ヘッドによるリニア−なテ−プ走行に対するCTL信号用ヘッドを使用せず、回転ヘッドによりトラック毎に記録されたサーボ信号を見つけて正確に追従する機能。(注:8ミリVTRはATF方式を採用)


ATRAC [Adaptive TRansform Acoustic Coding]

MDのために開発された音声圧縮信号処理方式。


ATRAC 3 [Adaptive TRansform Acoustic Coding 3]

MDで採用された音声圧縮技術であるATRACをさらに発展させた圧縮方式。


AUX [auxiliary]

オーディオの世界で補助入力のこと。アナログシステムではラインレベル(100〜300mV)が一般的。


[B]


baud rate

ボーレイト参照。


B.B [black burst]

=ブラックバースト。


BNC端子 [BNC connector]

高周波用の導軸プラグ。業務用のビデオ機器や測定器に多用される。


BPM [Beat Per Minute]

「ビート・パー・ミニッツ」の略。つまり1分間の拍数を示す値で曲のテンポを示す数値。


BUS

バス参照。


[C]


CAV [Constant Angular Velocity]

デジタル・ディスクの記録/再生時の、ディスク回転速度についての方式名称で、角速度一定タイプの方式。映像信号を1回転に1フレーム記録する。高速サーチや静止画用に向く。(例:LD/MOドライブ/コンピューター・ストレージ用など)


CD [Compact Disc]

コンパクトディスク。オーディオ12インチ径ディスクの場合、ステレオで72分〜74分間記録が可能。記録容量は650〜680MB以上。他のCDについては別項を参照。


CD-DA [Compact Disc Digital Audio]

2チャンネル、Fs=44.1kHz/16bitリニア・タイプ音声用CDフォーマットの正式呼称。


CD-E [CD-Erasable]

消去可能なCDフォーマットの呼称(現時点では商品化されていない)。


CD-G [CD-Graphics]

音声に加えグラフィックス(静止画、文字等)の記録をしたもので、カラオケ用等に向いているCDフォーマットの呼称。


CD-I [CD-Interactive]

画像と音声のデータを時分割で多重記録した光ディスク・フォーマットで、画と音のデータは同一場所に記録してあるので、同時に再生することができる。また専用の再生機が必要であるが、ディスク再生機とコントローラーで相互に応答するシステムが構築できる。静止画はもちろん動画にも対応可能。


CD-R [CD Rcordable]

CDと同じフォーマットでデータの読み書きができるシステム。WO(Write Once)とも呼ばれていたが、1度記録というイメージが悪いためフォーマット名を改称した。


CD-ROM XA

CD(コンパクト・ディスク)を使用して、ROM(リ−ド・オンリ−・メモリ−)ICの役割を持たせたディスク・フォーマットのこと。XAはCD-1の機能を一部持ったもので、Extended Arc-hitectureの略。


CD-RW [CD-Rewritable]

書き換え可能なCD-ROM。


CIRC [Cross Interleave Reed-Solomon Code]

デジタル・オーディオの記録/再生を行う場合の誤り訂正方式の一つ。高いランダム・エラー訂正能力を持つ誤り訂正符号であるリードソロモン符号と、バースト・エラーをインターリーブによりランダム・エラーに変換する手段を組み合わせた方式名。Interleave参照。


CLV [Constant Linear Velocity]

デジタル・ディスクの記録/再生時のディスク回転速度についての方式名称で、線速度一定タイプの方式。映像信号の長時間記録用に向く。フレーム記録ではないので静止画再生が機械的にできない。


CPU [Central Processing Unit]

コンピュ−タ−の心臓部となる中央演算処理装置の呼称。マイコンもこの仲間である。


CROSSFADE

クロスフェード参照。X-Fadeともいう。


CTLコントロール [CTL control]

VTRやデジタル・レコーダー等で映像や音声の記録/再生を行う際に基準となる制御用信号。


CUE

キュー参照。


[D]


D/Aコンバーター [D/A converter]

デジタル信号を音声として人間が聴くことのできるアナログ信号に変換する機器。=DAC。⇒A/Dコンバーター。


DAC [D/A converter]

D/Aコンバーター参照。


DAT [Digital Audio Tape]

デジタル・オーディオ・テープ。最近は特定のデジタル・オーディオ・テープ・レコーダーの総称となっている。


DASH [Digital Audio Stationary Head]

固定式ヘッドを持つデジタルレコーダーのフォーマットの一つ。ソニー、スチューダー、ティアック(タスカム)、松下電器の4社が推奨する。


dB [decibel]

デシベルと読む。電気信号の振幅変化や音響レベルなどを表す単位。


DDS [Digital Data Storage]

磁気テープを利用した大容量記憶装置の一つ。DATの技術をベースに作られているため、記録メディアが比較的安価に供給されている。DDS、DDS-2、DDS-3、DDS-4の4種類があり、記憶容量はそれぞれ2GB、4GB、12GB、24GB。約1/2の容量にする圧縮機能を備えている。


Direct I/O 

Digidesign社製のI/OハードウェアをASIO対応アプリケーションから利用可能にする機能拡張。


DLT [Digital Linear Tape]

磁気テープを利用した大容量記憶装置の一つ。Digital Equipment社が同社のミニコン向けに開発したもので、データのバックアップに利用される。1本のテープに圧縮時で最大80GB以上のデータを記録することができる。記憶容量やデータ転送速度、信頼性、耐久性などが高い。


DOS [Disc Operating System]

コンピューターで必要なプログラムを動作させるために必要な、メモリー管理やディスクとの入出力を行うための基本ソフト。MS-DOS等。=システムソフト。


DSD [Direct Stream Digital]

スーパーオーディオCDに採用されたデジタル化の手法。サンプリング周波数は一般CDの64倍の2.824MHz、量子化の分解能は1bitが用いられる(CDは44.1kHz、16bit)。従ってDATA量は一般CDの4倍に及び、原理的には1.4MHz程度まで帯域を伸ばすことができる。


D-sub端子

デジタル機器の入出力端子として用いられる。


DTM [Desk Top Music]

デスク・トップ・ミュージック。コンピューターやシーケンサーなどMIDI機器により、作曲したり編曲したり、さらに音源で自動演奏したりすることをいう。


DVD [Digital Versatile Disc]

デジタル多用途ディスクの略。
高画質、高音質、高機能の AVメディアとしてだけではなくコンピュータなどにも多用途に利用できるCDサイズの大容量・光ディスク。

最大 17GBの大容量が可能な 4種類のディスク構造
片面1層デイスク 容量 4.7GB
片面2層デイスク 容量 8.5GB
両面1層デイスク 容量 9.4GB
両面2層デイスク 容量 17.0GB

DVDの 5種類のフォーマット
DVD-Video再生専用 映画ソフトなど映像と音声を記録。
DVD-Audio再生専用 高音質の音楽専用。
DVD-ROM再生専用 コンピューター用の大容量データメディア
DVD-R一回書込可能(追記型)コンピューター用の大容量追記型データメディア
DVD-RAM書換型 コンピューター用の大容量書換型データメディア


[E]


EASI [Enhanced Audio Streaming Interface]

独Emagic社のオーディオエンジン。


EFM [Eight to Fourteen Moduration]

デジタル・オーディオ信号をディスクの伝送特性に合わせるために、8ビット単位でエンコードされた信号を14ビットに変換する変調方式のこと。


ELCO端子

エルコと読む。マルチピンを持つコネクター。京セラ社が管理する。


EXT [external]

デジタルオーディオ機器などが外部クロックで動作するモード。=エクスターナル。


[F]


FD [Floppy Disc]

フロッピーディスク。データを保存しておくためのメディアの一つで、磁性体を塗布した円盤状の記録媒体。サイズや記憶容量で幾つかの種類があるが、現在では3.5イ ンチが一般的。2DDや2HDなどに分類される。


fps [frame par second]

フレーム・パー・セコンド。1秒間のフレーム数を示す単位。


Fs [Sampling Frequency]

サンプリング(標本化)周波数のことで、fsと書くこともある。アナログ・オ−ディオ信号を、デジタル・オ−ディオ信号に変換する場合、またはその逆の場合、時間軸 の区切りを周波数で表現したもの。記録/再生の周波数帯域の上限周波数2倍以上の周波数が選択される。32、44.056、44.1、48.96、96kHz等の種類がある。


FSK [Frequency Shift Keying]

デジタル信号のコード変化を周波数の変化に置き換えて音声信号化し、アナログ・レコーダーでも記録/再生を可能にしたもの。


[G]


GEN LOCK [Generater Lock]

ゲン・ロックと読む。外部のSMPTEタイムコード・ジェネレーターを接続することにより、そのジェネレーター出力に対して同期がかかるようにする方法。


GPI [General perpose Interface]

編集装置からVTR以外の外部装置にEVENT出力を出して、起動制御やスイッチャーコントロールを行うためのプロセスインターフェース。


[H]


Hi-Z [hi-impedance]

ハイ・インピーダンスは一般的に数10kΩ以上の高いインピーダンス値を指す。


[I]


IDE

PC内部のハードディスクなどを接続するインターフェースの一つ。通常コンピュータのマザーボードにプライマリとセカンダリの2系統が用意され、それぞれ2台ずつのハードディスクやCD-ROMドライバなどのIDE対応機器が接続できる。


IEC

電気標準会議の略号


IEC958

デジタル入出力フォーマットの規定番号。


IEEE1394

アイトリプルイー1394と読む。アップルコンピュータ社が発表した「FireWire(ファイアワイアー)」を発展させ、IEEE(Institute of Electrical and ElectronicsEngineers:米国電気電子技術者協会)が標準化した、コンピュータ機器と民生用機器(オーディオ機器、ビデオ機器、電子楽器等)、または民生用機器同士を相互接続し、低コストで高速なデジタルネットワークを実現する標準規格。mLAN参照。


INT [internal]

インターナル。 デジタルオーディオ機器などが内部クロックで動作するモード。


I/O [in/out]

入出力のこと。


ISDN [Integrated Services Digital Network]

総合サービスデジタル網。電話機だけでなくファクシミリやパソコンなど音声以外の情報も接続可能なデジタル電信網。


[J]


JAM SYNC

ジャムシンク。ジャムは詰め込むというような意味で、シンクロナイザーにタイムコードを入力して同期走行している状態で、マスター・タイムコードがなくなっても、そのまま連続したタイムコードが出力されるようなジェネレーター機能。


jazドライブ

ジャズと読む。iomega社の規格で、構造的にはハードディスクを取り外しできるようにしたもの。リムーバブルハードディスクの高速性とMOなどの手軽さを併せ持ち、1GBという大容量である。


JPEG

ジェーペグと読む。静止画像のためにできた伝送フォーマットであるが、リアルタイム処理により動画にも利用できる。関連団体のJPEG参照。


[K]


KEER EFFECT

カー効果という。MOディスクにおいて、ディスクに対する磁気信号の方向に対して、レーザーの反射光の偏向面の方向が、正逆わずかに回転する現象をいう。これによりレーザー光の反射の強弱として検出することができる。


[L]


LAN [Local Aria Network]

同じ建物名、組織内、地域内で複数のコンピューターシステムを結びつけ、高速でデータのやりとりを行うシステム。LANで使用される通信方式にはEthernet、トークンリング、TCP/IPなどがある。


LD [Laser Disc]

レーザーディスクのこと。


Lo-Z [low-impedance]

ロー・インピーダンス。インピーダンスは交流の流れにくさを表す数値でΩ(オーム)で表記する。入力インピーダンスは信号供給側から受け取り側を見たインピーダンス。出力インピーダンスは逆に受け側から供給側を見たインピーダンス。ローインピーダンスは一般的に数100Ω以下程度の低いインピーダンス値を指す。


LTC [Longitudinal Time Code]

テープレコーダー長手方向に記録され、再生されるタイプのSMPTEタイムコードの記録方法の種類の一つ。VITC参照。


[M]


MA [Multi Audio]

日本のみで通用する略語で、MA処理またはMA編集と呼び、マルチ・トラック・レコ−ディングにより、映像用の音声編集作業を行うことをいう。アメリカではビデオ・スィ−トニング[Video Sweetning]と呼んでいる。


MADI [Multi-channel Audio Digital Interface]

AES/EBU規格をマルチ・チャンネル対応に拡張した規格で、BNC端子と同軸ケ−ブルにより、125MBのデ−タ伝送を行える。1本のケ−ブルで48チャンネル分のデジタル・オ−ディオ信号を送ることができる。


MAS [MOTU Audio System]

米Mark of the Unicorn社のオーディオエンジン。ASIO対応ハードウェアを使用可能。


MD [mini disk]

モノラルまたはステレオのオーディオ記録媒体として開発されたもの。語源はミニディスクであるが、現在はMDと呼ぶのが一般的。


MDLP

MiniDiscの長時間録音再生モード。従来の約2倍の圧縮性能を高音質で実現するATRAC 3という圧縮技術を利用し、80分のディスク使用時、2倍モードで160分、4倍モードで320分のステレオ録音を可能にした。このモードで録音されたトラック(曲)はMDLP対応のMD機器でないと再生できない。


MIDI [Musical Instlument Digital Interface]

電子楽器用のデジタルインターフェースの規格。シリアル伝送方式を採用している、31.25k Baudの信号。チャンネルは16あり、音楽のテンポ、音の強さ、音階、音色等をデジタルデータとして伝送するためのプロトコル。MIDI協議会および商標はAMEIにより管理されている。


MIDIクロック [MIDI clock]

電子楽器同士のテンポの同期を取るためのMIDI信号。一拍の1/24を1クロックトする信号。


MMC [MIDI Machine Control]

MIDIマシンコントロール。テープデッキのトランスポートの操作、その他の機能を伝達するMIDIメッセージのセット。MTCと混合されやすいが、これはコントロールのための信号を指す。


MME [Windows Multimedia Extension]

Windows上でマルチメディア機能(音声、動画の再生など)を実現するためのシステム内機能拡張のこと。扱えるチャンネル数は使用しているハードウェアに依存。


mLAN

ヤマハの提唱するIEEE1394規格を音楽分野で応用するフォーマット。各機器間のマルチチャンネルのデジタルオーディオ情報、MIDI情報などのやり取りを高速で行える。


MO [magneto opticaldisk]

MOはmagnet opticalの略で正式には光磁気ディスク。MOドライブはMOを使った補助記憶装置。


MP3 [MPEG1 Audio Layer3]

MPEG1の規格に規定されたデジタル音声データ圧縮方法の1つで、音声データを約1/10に圧縮できる。MPEG1 Audioは圧縮率によって3種類に分けられ(レイヤー1〜3)その中で最も圧縮率が高いのがこの方法。現在ではMPEG2 Audioにも対応している。
データの圧縮は下記の人間の聴覚特性を利用して行っている。
(1)低音域と高音域は感度が低い。
(2)ある周波数帯域の音が大きいと他の周波数帯域の小さな音は聞き取りにくい。(マスキング効果)
(3)大きな音の直後の小さな音は聞き取りにくい。
MP3方式はデータが小さくなるうえ音質劣化を感じにくいので、インターネット上で音楽データをやりとりするのに使われ急速に普及した。
最近ではパソコン上でWAVやAIFFファイルをMP3に変換するソフトや、半導体メモリーに記憶するポータブルプレイヤーが各社から登場し、インターネットでの音楽配信も本格化するなど、さらに大きな広がりを見せている。


MPEG [Moving Picture Coding Experts Group]

動画映像信号の圧縮技術を検討する規格。MPEG1〜3(HI-Visonレベル)まで予定されている(例:日本ビクターのカラオケシステムに採用している)。


MTCタイムコード [MIDI Time Cord]

複数のオーディオ機器を同期走行させるためのMIDI信号で、SMPTEタイムコードに準ずる情報を送るために考えられた。伝送方法は異なる。=MIDIタイムコード。


MUSE [Multiple Sub-Nyquist Samplimg Encording]

広帯域のハイビジョン映像信号を、衛星放送の単一チャンネルを用いて伝送するために開発された帯域圧縮技術の方式名のこと。


[N]


NDF [non drop frame]

SMPTEタイムコード情報でドロップフレームはNTSCのカラービデオシステムで使用される。30フレームのドロップフレームは29.97フレームである。ドロップフレームは00、10、20、30、40、50分を除いた各分で最初の部分の2フレームを欠落(ドロップ)させている。ノンドロップフレームには30フレームと29.97フレームがある。音楽制作では通常ノンドロップ30フレームが使用される。


NTSC [National Television System Committee standard]

テレビジョンの方式名で、日本、アメリカ、カナダ、韓国等がこの方式を採用している。走査線525本フィ−ルド周波数59.94Hzで、PALやSECAM等の他の方式に比べてコマ数が多いため画面のちらつきが少ない。PALやSECAMとの互換性はない。ドロップフレームの29.97は、このフィールド周波数の半分。なお、NTSCとはこの方式を定めた委員会の名称でもある。


[O]


[P]


PAL [Phase Alternation by Line]

テレビジョンの方式名で、ドイツ、イギリス、オランダ、香港、中国等がこの方式を採用している。SECAM方式同様に走査線625本、フィ−ルド周波数50Hzで映画のコマに近いのが特徴。SECAM、NTSC参照。


PC[Personal Computer] 

「パーソナルコンピュータ」の略。もとは個人用のコンピュータ全般を指していたが、現在ではPC/AT互換機の意味で使われることが多い。


PCIバス [Peripheral Component Interconnect bus]

コンピューターのデータバスの一つのフォーマット。32ビットのデータバスで、データ転送速度は132MB/秒で高速である。


PCM [Pulse Code Modulation]

パルスコードモジュレーション。アナログ・オーデイオ信号を、デジタル・オーデイオ信号に、またはその逆に変換する方式名。


PDフォーマット [PRODIGI format]

1/2インチ幅32トラック・デジタル・オーディオ・レコーダーのフォーマットの呼称。三菱電機、オタリ、AEG、赤井電機の4社がグループに入っている。=プロデジ。


PIT

CDのデジタル・オーディオ・データ信号部分をディスク面の凸凹でピットの0、1を表す。この凹をピットと呼ぶ。


PQ DATA

CDのサブコードに入っているコードに必要な信号のデ−タ−のことP=曲の頭を示す信号、Q=各種の用途により、必要な信号(曲番、フレーズ番号、通しのABS時間、曲ごとの演奏時間等)。


PRE GROOVE

レコーダブル・デイスク(記録可能なMD)を射出成形する際に作られる案内溝のこと。この溝を用いてトラッキング制御を行う。これを利用してディスク全域にCLVサーボをかけるための正弦波とアドレスを成形記録している。


PWM [Pulse Width Modulation]

パルス・ワイズ・モジュレーションの略。矩形波の幅(パルス幅)を連続的に変化させること。パルス幅が連続的に変化することで音色も連続的に変化させることができる。例えばLFOでパルス・ワイズ・モジュレーションをかければ、周期的にうねる音色が得られ、ストリングスサウンドなどが作れる。


[Q]


[R]


RAM [Random Access Memory]

ラム。書き替え可能なメモリー機能、メモリー装置またはICのこと。


RCAピン端子 [RCA type pin plug]

民生のオーディオで使われるチューリップ型のプラグ。=ピン[pin]、フォノ[pho no]端子。


REF [reference]

=リファレンス。


REL [relative time]

=相対時間。


RJ45

LAN接続に用いるコネクターで電話のモジュラープラグと同じような形状。


ROM [Read Only Memory]

読出し専用のメモリー機能またはICのこと。後から書込や書替えができないタイプのメモリーのことを指す。


RS232C

シリアル・インターフェース(不平衡)のタイプの名称。データを送る場合に下位ビットから上位ビットに順に送られる、シリアル伝送方式を採用しているインターフェースなので、信号線は送信に1対受信に1対のみで良い。RS-232Cは不平衡タイプのため、伝送距離は20kbit/sec以下で15m程度が限度である。端子はDsub-25pを使用。


RS422

シリアル・インターフェース(平衡)のタイプの名称。データを送る場合に下位ビットから上位ビットに順に送られる、シリアル伝送方式を採用しているインターフェースなので、信号線は送信に1対受信に1対のみで良い。RS-422は、平衡タイプのため伝送距離は100kbit/secで1000m程度である。端子はDsub-9pを使用(注:SONY9ピンと呼ばれているのはこの方式である)。


[S]


SCMS [Serial Copy Management System]

著作権を保護するために、デジタル領域でのコピーを制限するシステム。


SCSI [Small Computer System Interface]

スカジーと読む。コンピューターのハード・ディスク関連周辺機器の信号伝送インターフェース規格の呼称。


SDIF2 [Sony Digital Interface 2]

ソニーの業務用デジタル・オ−ディオ機の入出力の規格。1チャンネルに対し1つの端子で対応。ソニーのPCM-3348や3314、タスカムのDA-800に装備している。


SECAM [Sequential Couleue a Memoire(仏)]

カラ−・テレビジョンの方式名。フランス、ドイツ、ソビエト等で採用。走査線625本、フィ−ルド周波数50Hz。PAL、NTSC参照。


SMPTEタイム・コード

プロ用のオーディオ機器とポストプロダクション用のビデオ機器のために標準化されたタイムコード。


S/PDIF [Sony Philips Digital Interface]

ソニーとフィリップスが確立した2チャンネルオーディオのデジタル伝送フォーマット。CDやDAT、MD等のコンスーマー向けの機器に使用され、通常は同軸ケーブルで接続されるが、最近は光ファイバーでの接続も多い。現在ではIEC-958 Type-2として世界規格になっている。=CD/DAT。


SPP [Song Position Pointer]

ソング・ポジション・ポインター。MIDIクロックを共に使用する曲内の位置情報。


SUB CODE

サブコード。


[T]


TBC [Time Base Corrector]

時間軸補正装置のこと。再生されるビデオ信号に含まれている各情報のタイミングを正しく揃えるための装置のこと。例えばVTRのヘッド・ドラムやキャプスタン・モーターの回転ムラ、テンションの変動、テープの伸縮等によって生じるビデオ信号の歪みを補正する時に必要である。またプロ用VTRでは、色信号と輝度信号とを同じ周波数帯域に一緒に記録するため、両者のタイミングを一定に保つためにも必要。このほか、再生されたビデオの同期信号と外部から加えられたビデオの同期信号を結合させる場合に必要である。スイッチャなどで映像を切換える場合にVTRとカメラやフィルムなどの同期を同じにすることで、切換え時の同期の乱れや画像の乱れをなくすことができる。


TC [time code]

=タイムコード。


TDIF-1 [tascam digital interface]

TDIF-1はティアック独自のマルチチャンネルデジタルインターフェースのこと。25ピンの専用ケーブルで8チャンネル分のデジタルオーディオデータ、サンプリングレート情報、エンファシス情報などを送受する。


TLS [Tape Lock System]

テープ・ロック・システム=シンクロナイザーを中心にした、VTRやテープレコーダーを同期走行させるためのシステム。


TOC [Table of Contents]

トックと読む。目録のこと。デジタル・オーディオの記録の場合、記録内容が目録となって、記録されるようになっている。CDの場合を例にとると、プレーヤーにディスクを装填した時、ピックアップはまずこのTOCを読み取ることにより、そのディスクの何処にどのような音声がどのくらいの時間で記録されているのかを認知する。その後に外部からの司令で、曲番を選択したり、スキップしたりプレーしたりすることが可能となる。もしTOCが入ってないCDを装填した場合には動作しない。


TRS端子 [tip ring sleeve connector]

1/4インチ・フォーンタイプで通常ステレオプラグと呼ばれ、ステレオ信号の伝送はもちろん、最近ではバランスタイプのプラグとしても使用されている。


TS端子 [tip sleeve connector]

1/4インチ・フォーンタイプのモノラルプラグ。電気楽器の入出力に多用されているが、最近はオーディオ関連でも一部使用されている。


TTL [Transistor Transitor Logic]

コントロール・ロジック回路を使用した、各種の機器のコントロールを行う場合、例えば、リモート・コントロール端子がトランジスタのロジックで入出力条件が設定されている場合に、これをTTLレベルでできているという。(TTLでは一般にハイの条件が5ボルトである)。2v以上=1。0.8v以下=0。


TWIN VQ

NTTヒューマンインターフェース研究所が開発した音声圧縮技術。複数のデータをまとめてパターン化し、標準パターンと比較して類似したパターンを圧縮符号とすることで、高音質で高圧縮率を実現している。音質をほとんど損なわずにデータ量を約12分の1に圧縮できるといわれている。音質を下げれば最大で96分の1程度まで圧縮することができる。データ伝送中の誤りに強く、性能の低いコンピュータでもリアルタイムに再生できるなどの特徴がある。


[U]


USB [Universal Serial Bus]

インテル社をはじめ200社以上が提唱するインターフェース。このバスを使用することでPCと周辺機器の接続を簡便にし、また高速での通信が可能となる。


UTOC [User Table of Contents]

ユートックと読む。レコーダブル・ディスク(記録可能なディスク)にのみ存在するトラック情報、レコーディング情報等が書き込み、及び書き替え可能な領域のこと。


[V]


VITC [Vertical Interval Timecode]

ビデオの映像トラックに記録されるタイムコードで、ソニーより提唱された。映像トラックに記録されているため、静止画状態でも低速走行時でもタイムコードを読み取ることができる点が特徴。LTC参照。


[W]


WAV [Wave File Format]

Windows上での標準音声ファイルフォーマット。


W/C [word clock]

ワードクロック参照。


WMA [Windows Media Audio]

コードネーム「MS Audio」と呼ばれていたMicrosoft社の音声圧縮フォーマット。CD並みの音質を保ったまま、ISDNなどの低速な通信回線を通じて音声を配信することができる。同社のWMT(Windows Media Technologies)4.0でサポートされた。96kbps以下の低速回線用データではMP3よりも高音質であると言われる。Windows Media Rights Managerと呼ばれるコンテンツ管理システムを利用して暗号化することができ、音楽を有料コンテンツとして配布したり、海賊版がインターネットで配布されるのを防いだりすることができる。


[X]


X-FADE [crossfade]

クロスフェード参照。


XLR端子 [XLR type connector]

EIA規格の端子の一つ。音響関連で多く使われているのは3ピンのものが多い。この3ピンの使われ方は、1番ピンは共通であるが、2番、3番は業界や国によって異なるので注意を要する。国内ではレコーディング業界では3番ホット、放送やPAでは2番ホットが多い。海外ではヨーロッパは2番ホット、アメリカは3番ホットが多い。=キヤノン端子。


[Y]


YDIF [Yamaha Digital Inter Face]

ヤマハの開発したデジタル・ミキサーやデジタル・オーディオ・レコーダーに採用している、デジタル・オーディオ信号の入出力インターフェースの名称。2チャンネル1回線のインターフェースであり、DIN8ピン(2チャンネル)とD-sub25ピン(8チャンネル)のコネクターが使われている。


[Z]


Zipドライブ

ジップと読む。iomega社の規格による磁気記録を行うメディア。アメリカでは普及率が高く一般的なメディアである。メディアやドライブが低価格であり、手軽に扱えるメディアである。



[関連団体]


AES [Audio Engineering Society]

米国の音響技術者団体の名称で現在では世界の先進国に支部がある。


AMEI [Association of Musical Electronics Industry]

アメイと読む。通産省の外部団体である社団法人音楽電子事業協会。電子音楽や楽器、通信カラオケ等に関する幾つかの委員会を持っている。


ANSI [American National Standards Institute]

アメリカ標準規格協会。


CCIR [International Radio Consultative Committe]

国際無線通信諮問委員会。


CCITT [Consultative Committee on International Telegraphy and Telepho ny]

国際電信電話諮問委員会。


DIN [Deutsche Industries Normen]

ドイツ工業品標準規格。


EBU [Europian Brodcasting Union]

ヨ−ロッパの放送用技術規格団体名。


EIA [Electronic Industries Association]

アメリカ電子工業会。


EIAJ [Electronic Industries Association of Japan]

日本電子機械工業会。


FCC [Federal Communications Commission]

アメリカ連邦通信委員会。


IEC [International Electrotechnical Commission]

国際電気標準会議。


ISO [International Standardization Organization]

国際標準化機構。


JIS [Japanese Industrial Standard]

日本工業規格。


JPEG [Joint Photographic Experts Group]

写真専門家合同委員会。


MPEG [Moving Picture Coding Experts Group]

動画像専門家委員会。動画映像信号の圧縮技術を検討する委員会のこと。


NAB [National Association of Broadcasters]

アメリカ民間放送連盟。


RIAA [Record Industry Association]

アメリカレコード協会。


SMPTE [Society of Motion Picture and Television Engineers]

アメリカの映画テレビ技術者学会のこと。SMPTEタイムコードは、この学会で推奨されている映像用の同期信号のこと。