2020年2月25日
MIDI 2.0規格について
MIDI 2.0規格の目的は、MIDI 1.0規格(1983年)以降の技術の進歩や社会の変化に対応することで、更なる音楽業界の発展に貢献することである。MIDI 2.0規格は現行のMIDI 1.0規格の置き換えでは無く、MIDI 1.0機器との共存・共生を基に、さらに拡がっていくMIDIの世界を創るための規格である。この世界を実現するために、MIDI 2.0規格は双方向通信による問い合わせの機構(MIDI機器間ネゴシエーションと呼ばれる)を前提に設計されている。MIDI 2.0規格で追加される新しい機能は、規格書「MIDI機器間ネゴシエーション」によって定義されている。双方向に接続されたMIDI機器間で互いに利用できる機能を問い合わせの上で実行する。もし、接続先の機器が新しい機能に対応していなければ、その機能についてはMIDI 1.0の範囲で動作する。このようにMIDI機器間ネゴシエーションを必須とすることで、MIDI 2.0規格はMIDI 1.0機器との後方互換性を担保している。
MIDI 2.0規格書について
MIDI 2.0規格書はThe MIDI Manufacturers Association(MMA)と一般社団法人音楽電子事業協会(AMEI)により作成され、2020年2月22日にAMEI/MMAによりVersion1.0として同意書に署名された規格である。MIDI 2.0規格書は以下の5つの書面から成っている。
- MIDI 2.0規格概要
- MIDI機器間ネゴシエーション(アップデート)
- ユニバーサルMIDIパケットとMIDI 2.0プロトコル
- プロファイルの共通規則
- プロパティ・エクスチェンジの共通規則
MIDI 2.0機器の要件
MIDI 2.0機器であることの要件は、MIDI機器間ネゴシエーションに対応していること、さらに以下の機能のうち1つ以上の機能を搭載していることである。
- 1つ以上のプロファイル※1
- プロパティ・エクスチェンジ※2
- MIDI 2.0チャンネル・ボイス・メッセージ※3
- ジッター補正タイムスタンプ※3
- システム・エクスクルーシブ・8ビット・メッセージ※3
- ミックスド・データ・セット※3
※1「プロファイルの共通規則」にて規定
※2「プロパティ・エクスチェンジの共通規則」にて規定
※3「ユニバーサルMIDIパケットとMIDI 2.0プロトコル」にて規定
事務局より:MIDI 2.0規格書ダウンロードについて
MIDI機器及びMIDIソフトウエアの開発に携わっておられる方、MIDIデータの様々な利用を考えられておられる方々の為に、上記MIDI 2.0規格書についてPDFファイルにてご自由にダウンロード頂ける様に致しました。下記の注意をお読みいただき、ダウンロードアイコンをクリックして下さい。上記5つの仕様書を含むzipファイルがダウンロードできます。
本規格書及びその画像・文章などを印刷/製本して販売すること・編集/加工して頒布することや本書に正規に付帯しているかのような誤解を招く補足文書、図画、プログラム等を、本書類と一緒に頒布する事は禁止させていただきます。
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一般社団法人音楽電子事業協会(AMEI)は、音楽電子事業に関する生産、流通、商品などの調査研究、情報の収集及び提供、規格の立案及び標準化の推進などを行うことにより、音楽電子事業及び関連産業の健全な振興を図ることを目的とする団体です。AMEIでは、会員として参加・協力頂ける団体・企業を募集しております。お問合わせはAMEI事務局までお問い合わせ下さい。
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